昨日まで釣れていたのに、なぜ今日は無視されるのか?
「潮が悪い」「スレている」。そんな曖昧な言葉で思考停止していませんか?
魚が口を使わない理由には、
必ず「物理的な原因」があります。
経験則を捨ててください。今回は「魚類生理学」と「流体力学」で、ブリという生物を完全にハッキングします。
側線の科学:「動き」ではなく「周波数」を見ろ
ブリは目で獲物を見る前に、側線で「圧力」を感じています。
最新の研究により、捕食スイッチが入る具体的な周波数帯域が決まっていることが判明しています。
- 探索モード (10-30Hz):
ミノーのタダ巻きなど。遠くから気づかせるための波動。 - 攻撃トリガー (30-100Hz):
逃走するベイトの急加速。脳髄反射で「食わせる」ゾーン。 - 忌避反応 (200Hz以上):
自然界にないノイズ。スレた魚はこれを「人工物」と学習する。
「スレたからルアーを小さくする」は、物理学的に正解とは限りません。
正解は、「波動の周波数(Hz)を変える」ことです。
視覚の科学:色は「500nm」以外いらない
「朝マズメは赤金」「日中は青」。この定説の裏には「プルキンエ現象」があります。
薄暗いマズメ時、魚の目は色彩識別を捨て、光感度を優先する「桿体(かんたい)細胞」モードへ移行します。
マズメ時の正解は「500nm(青緑色)」です。
人間の目には派手に見える「赤」は、薄暗い海中では黒く沈みます。
物理的に最も視認されるのは「グロー(蓄光)」や「チャート」です。
逆に日中や澄み潮では、「色」よりも「コントラスト」が重要。
下から見上げる魚に対し、シルエットを消すなら「クリア」、出すなら「黒」が物理的な最適解です。
流体制御:4大ルアーの「物理的意味」
あなたの手持ちのルアーを、メーカーの謳い文句ではなく「流体力学」で分類します。
メタルジグ:カオス的乱流
物理特性:ジャークによる急加速(高Hz)と、その後の制御不能なフォール(カルマン渦)。
役割:「怪我をして泳ぎを制御できないベイト」。予測不能な動きが、思考を介さない反射食いを強制的に誘発します。
セットアッパー系:安定的正弦波
物理特性:ストローハル数が最適化された、規則正しい正弦波。
役割:「順調に泳ぐ餌」。遠くからでも位置を特定させるビーコン信号。活性の高い魚を寄せるのに最適です。
ブレードジグ:高周波・気泡
物理特性:回転による高周波振動と、微細なキャビテーション(泡)の発生。
役割:「パニック状態の群れ」。ナブラのざわめきと同調するため、濁り潮や興奮状態の魚に対して最強のアピール力を持ちます。
シンキングペンシル:層流・微波動
物理特性:水を撹拌せず、受け流す「層流」に近い波動(10Hz以下)。
役割:「死に体」。側線で感知できないため、魚は視覚で確認しようと接近する。激スレ対策の最終兵器です。
実釣検証:理論は現場で通用するのか?
机上の空論で終わらせないため、実際にフィールドで検証を行った。
場所は広島県大竹市。情報の少ないエリアで、純粋に「物理法則」だけで魚を引き出せるかの実験である。
・日時:2025/12/16 05:00-09:00
・場所:広島県大竹市(ダイセル裏周辺)
・TACKLE:Coltsniper BB S100MH / AIRITY 4000XH / PE#1.5
検証1:暗闇の「500nm」アプローチ
午前5:00。完全な暗闇。視覚が効かない状況下で選択したのは、膨張色かつ視認性の高い「マットチャート」のシンキングペンシル。
06:30。薄明時(トワイライト)。ボトムから中層を一定速度で巻くとヒット。
手応えから40-60cmのハマチクラス。しかし、足元で痛恨のフックアウト。
【解析:なぜバレたのか?】
ブリ族は口を大きく開け、負圧で獲物を吸い込む「吸引捕食」を行います。
今回、硬めのロッド(MH)で一定速度で巻いていたため、吸い込みきれずにフッキングが浅くなった(唇の皮一枚だった)可能性が高いです。
反転する「間」を与えるか、ティップが入るまで巻き続ける必要がありました。
検証2:デイゲームの「体積」調整
07:10。完全に日が昇る。ボイルはあるが、40gのピンクイワシ(ジグ)には反応しない。
ここで「ルアーが見切られている」と判断し、物理的なアプローチを変更。
「質量を落とし、波動を弱める」
40gから30gへサイズダウン。シルエットを小さくし、着水音と水押し(Hz)を抑制する。
変更後、1投目で即ヒット。
修正が完全にハマった瞬間だ。重量感のあるファイトの末、上がってきたのは…
※2025/12/16 広島県大竹市にて
80cmオーバーのブリ。
「なんとなく」投げていたら獲れなかった1本。ベイトサイズに合わせて「物理量」を調整した結果である。
【結論】今の状況に、どの物理現象をぶつけるか?
釣果を分けるのは運ではありません。
「今、海中で起きている物理現象」の解像度です。
RIVOSEA式 攻略マトリクス
-
朝マズメ × 高活性
➡ セットアッパー(チャート/グロー)
500nmの視認性と規則的波動で広範囲から寄せる。 -
日中 × ナブラ発生
➡ ブレードジグ(シルバー)
逃走音(高Hz)とフラッシングで群れに同調させる。 -
日中 × 凪 × 激スレ
➡ シンペン(クリア/ケイムラ)
波動を消し(層流)、シルエットも消して「違和感」で食わせる。
Hz(振動数)を操り、nm(波長)を選び、Vector(潮流)に同調させる。
偶然のラッキーヒットを、科学的な「必然」に変えてください。



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