釣具屋のエギコーナー。ピンク、オレンジ、紫、虹色。まるで万華鏡のようなカラーラインナップ。あなたは悩みます。「今の時期はピンクか? それともオレンジか?」
はっきり言います。その悩み、生物学的には「無意味」です。
なぜなら、ターゲットであるアオリイカの目には、その鮮やかな色は映っていないからです。
彼らの世界は、白と黒のモノクローム映画です。
彼らが見ているのは「色(Color)」ではなく、「光の濃淡(Contrast)」だけです。
今回は、イカの「視覚の真実」を暴き、最後に「これだけ持っていればいい」という最強の武器を紹介します。
生物学上の結論:イカは「全色盲」である
夢のない話をしますが、事実です。
人間には「赤・緑・青」を感じる錐体細胞がありますが、多くのアオリイカには、1種類の視物質(ロドプシン)しかありません。
つまり、彼らにとって世界は「明るいグレー」か「暗いグレー」かでしか認識されていません。
Q. ピンクとオレンジの違いは?
A. イカにとっては「だいたい同じグレー」です。
それなのに、なぜメーカーは数百色ものエギを作るのか?
答えはシンプル。「人間が釣れるから(買いたくなるから)」です。
「夜の赤テープ」が最強である物理的理由
では、なぜ昔から「夜は赤テープが釣れる」と言われるのか?
これには明確な物理的根拠があります。
「赤色」は、水中(特に暗闇)において、可視光線の中で最も早く吸収され、「黒」に見えます。
- 背景:月明かりや常夜灯で、うっすら白くボヤけた海水。
- エギ(赤テープ):光を吸収し、真っ黒なシルエットになる。
つまり、イカにとって赤テープのエギは、「背景の中にくっきりと浮かび上がる黒い影」として認識されているのです。
「赤いから興奮している」のではありません。「影が濃いから見つけやすい(コントラストが強い)」だけなのです。
【結論】迷ったらこれを買え。「YAMASHITA エギ王K(軍艦グリーン)」
理屈は分かりました。では、具体的に何を買えばいいのか。
RIVOSEAが推奨する「物理的に理に適った最強のエギ」はこれ一択です。
なぜ「エギ王K」なのか?
このエギの最大の特徴は、背中のハイドロフィンによる「姿勢の安定」です。
イカは目が良いため、不自然にフラつく物体を警戒します。エギ王Kは物理的に「ブレないフォール」を作り出します。
なぜ「軍艦グリーン(赤テープ)」なのか?
このカラーは、背中が緑(海に馴染む色)で、下地が赤テープ(シルエットが出る色)です。
つまり、「存在感はあるが、違和感はない」という、コントラスト理論の究極形だからです。
「釣れない」と嘆く前に、まずはこのエギを投げてください。
小細工なしのシルエットで、イカの本能(視覚センサー)を直接ハックする感覚が分かるはずです。
まとめ:人間を辞めて、モノクロの世界を見ろ
釣具屋で「新色! 〇〇シュリンプカラー!」なんて言葉に踊らされてはいけません。
そのリアルな塗装、イカには全部ただの「グレーの濃淡」です。
エギを選ぶ時は、心の目で色を抜いてください。
「今の海の明るさ(背景)に対して、一番目立つ濃さはどれだ?」
迷ったら赤テープ。そしてエギ王K。
これが流体力学と光学が導き出した、最短の答えです。



コメント